海外進出テストマーケティングに最高の場はニューヨークにあり。日本食発信の場「ジャパンビレッジ」で見た、リアルな日本文化の人気と可能性

こんにちは!ニューヨークでコリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」が提供している、起業家支援プログラムに参加している増澤望美です。


ニューヨークにはチャイナタウン、コリアンタウンなどアジア人街が存在し、アジア人も多く暮らしています。

2018年、ついに日本の食料品店やフードホールが連なった複合施設であるジャパンビレッジが、ブルックリンにオープンしました。


この施設では日本の食べ物や文化をニューヨーカーに紹介、提案する場としてだれでも参加できるインタラクティブセミナーやイベントを行っています。

またニューヨーカーのリアルな反応を見ることができるため、日本の食や文化をベースとしたビジネスの可能性を探る日本企業にとっては、テストマーケティングに適した最高の場所のようです。


今回は、海外初進出でありながら高評価を受けた食品メーカーさんの出店模様や、大盛況だった餅つき大会の様子をお伝えします。


メーカーも驚く日本食人気、ニューヨーカーの好評価に感じる手応え

ちょうど訪れていたときに開催されていたのは、「日本酒と肴サクラフェア」

このフェアで感じたのは、日本食の人気とともに、「まだ海外に出ていない質のよい商品が日本にあるのではないか」という大きな可能性でした。


はじめての海外進出となるメーカーさんも出店をしていましたが、日本人のみならず、ニューヨーカーからも高い評価を得ていた様子。


たとえば、冷凍された立派な金目鯛や鰹を持って参戦された静岡県の水産加工業者さん。「初めてのニューヨーク、どうなるのか予想もつかずドキドキしながら来た」と言われていましたが、お客さんの反応がよく手応えがあったようです。

持ってこられた商品は、日本で水揚げされた魚介類を、細胞を壊さず瞬間凍結し旨味を残したもの。冷凍していたとは思えず、日本人のわたしが食べても質が高いと思えました。


また、種子島の安納焼きいもを持って来ていた業者さんも、「200個持ってきた商品が、初日でほとんど売れた……」と仰っており、とても驚いた様子。

わたしが行ったときには商品が残り数個になっており、日本食の人気の高さを実感しました。


ニューヨーカーも興味津々!「ひなまつり餅つき大会」が大成功

同じく開催されていたのが、ひな祭りの餅つき大会。これもニューヨーカーの興味を惹いており、100人近くが集まり歓声をあげ大盛況!


餅つき体験を通じ、日本文化を知ってもらうイベントとして大成功していました。


イベントの始まりは、ほとんどの方が知らないであろう、「ひな祭り」の説明から。集まった方々は真剣に聞いており、いざ餅つきが始まると「わたしもやってみたい!」と小さい子どもから大人までが手を挙げ、かわるがわる餅をついていました。

好奇心旺盛なニューヨーカーが日本文化を積極的に楽しんでおり、わたしも嬉しかったです。


でき上がったお餅は、餡子が入り、桜の葉が巻かれた桜もちとなって配られました。「巻いてある葉っぱはなに?」と聞いている方がいたので、日本の文化や食べ物について、歴史や背景に基づいた、きちんとした情報を伝えられると、喜んでもらえるのかもしれません。


ジャパンビレッジは、日本の食や文化を生かしたビジネスを行う日本企業にとって、海外進出のチャンスを見極め、ニューヨーカーがどのような反応を示すのか、なにを知りたいのかがわかる、貴重な場所となっていました。


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