こんにちは!ニューヨークでコリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」が提供する、起業家支援プログラムに参加している増澤望美です。
ビジネスパーソンが多いニューヨークで、注目されている施設があります。
それは、瞑想を行うためのスタジオ。
すでに生活の一部として溶け込んでいる印象があり、大きなビジネス市場となっています。
実際に行ってみたところ、瞑想に集中できる環境作りや、システム化された運用など、お客さん、お店両方にとって利点のある、スタジオ作りを体験することができました。今回はその様子をレポートします。
喧騒を忘れる没入空間、集中から深いリラックスへ
今回足を運んだのは、数ある瞑想スタジオの中でもオシャレと評判の「inscape」
ギャラリーが多く点在し、人通りも多いチェルシー地区にありながら、一歩店内に入ると現れるのは、一気に訪れる静寂さ。都会の喧騒から逃れる別世界へと、一瞬で様変わりします。
外の世界を離れ、思う存分瞑想に没入できる空間によって、メリハリある合理的な休息を取ることが可能です。
店内は穏やかにゆったりと過ごせる雰囲気で、瞑想が始まるまで気持ちを落ち着けて準備をすることができました。
瞑想は別室に入り、スタッフさんが手首につけてくれるアロマオイルの香りを感じながら、深い呼吸を促され始まります。
その後は、体に意識を向けるよう促すガイダンスが流れ、連動して色や明るさが変わる照明や心地よい音楽により、自然と深いリラックス状態へ誘導されていきました。
意識的に休息がとれる瞑想は、忙しい人にぴったりのリラックス法なのではないかと感じました。
オーディオボイスで瞑想!?システム化された瞑想ビジネスのメリットとは
このスタジオでは、予約から瞑想のセッションまでシステム化されていたのも興味深かったです。
登録や予約はWeb上で行い、時間になれば店舗に行くだけ。設置されているタブレットに表示された自分の名前をタッチすれば、チェックイン完了。後は瞑想を受けるだけです。
万が一の場合に、スタジオにはインストラクターが常駐しているものの、瞑想のガイダンスを行うのは録音されたオーディオボイス。
これは誘導するインストラクターによって、お客さんの瞑想体験に差がでないよう、常に一定の質を保つためのようです。
一方、お店としても一度システムを作ってしまえば、運営を自動で行えるので、手間やコストはあまりかからないかもしれません。
最新の瞑想スタジオはテクノロジーによって、お客さん、お店両方にとってメリットある工夫が生まれていました。
併設ショップでは豊富な種類のグッズ販売も充実。ひとつの収入源になっている
店内にはショップも併設されており、その場で購入できるようになっているほか、ネット販売もあります。
アロマやルームスプレー、アイマスクなど実用的なものから、書籍やタロットカード、パワーストーンなど、いわゆるスピリチュアルなものもあり、ジャンルは幅広く感じました。
「HOW TO NOT ALWAYS BE WORKING」と題した本が大きくディスプレイされているのを見たときは、ニューヨーカーがいかに忙しいのかを物語っているような気持ちに。これはわたしたち日本人も、共感できるかもしれませんね。
いちばん驚いたのは、「禅を感じる」を謳い文句にした、抹茶をたてるセットが販売されていたこと。日本の伝統文化も、瞑想のひとつとして取り入れることができるのは新しい発見でした。
わたしもセッションを受けた後、とても体が軽くなったので、自宅でも活用できる商品はないかと、ついつい店内を見てしまいました。瞑想に関連した商品の需要も多いのではないでしょうか。
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