こんにちは。Crossoverの起業家支援プログラムに参加をしている木村薫子です。
昨今注目を浴びているシェアリングエコノミー。日本でも浸透しつつあるので、利用したことがある、もしくはご存知の方も多いのではないでしょうか。
シェアリングエコノミーとは、インターネットを媒介して、モノ、空間、スキルなどを貸し借りするサービスのことです。日本でも、車の同乗サービス “Uber”や、空き部屋を宿として提供する “Airbnb”などは有名ですね。
わたしが滞在しているニューヨークでは、上記のサービスのほか、スキルのシェアリングも充実しています。今回は、ニューヨークにおけるスキルのシェアリングサービスについてレポートします。
どこでもいつでも学べる!手軽なオンライン型スキルシェアサービス
オンラインのスキルシェアプラットフォームとして“Skillshare”があります。
>>Skillshareについて、詳しくは公式HPをご参照ください。
ここでは音楽やビデオ、写真、絵画を含むアート全般やプログラミング、マーケティングや金融など幅広い分野について学ぶことができます。
受講者として登録する際、無料会員と有料会員を選ぶことができます。有料会員(プレミアム会員)だと月8.25ドル、年99ドルのプランか、月19ドルのプランがあります。
有料を選択するメリットとしては、広告がないこと、3万本以上ある動画すべてを視聴できること、より質の高い講師の講義を聞けること、動画のダウンロード機能などがあります。
講師として登録する場合も、とくに資格などは必要なく、お金もかかりません。ただし、授業の最低限の質を保つためにチェックリストが設けられています。
また授業の内容だけでなく、ビデオやマイクの環境についても規定されています。登録には、最短10分〜60分の動画公開が必要なため実践力が必要です。
同様のサービスでは “Linkedin”発の “Lynda”もあります。
>>“Lynda”について、詳しくは公式HPをご参照ください。
こちらはテクニカル寄りの内容となっていて、プログラミングやCADなどの技術をより専門的に勉強したい人向けです。有料制のみで、マンスリー会員だと月2990円、年会員だと月1990円かかります。
実践的に仲間と一緒に学びたいなら、オフライン形式のスキルシェアサービスがおすすめ
時間を合わせ、実際にどこかで集まって授業を実施する形式のサービスに “coursehorse”があります。
>>"coursehorse"について、詳しくは公式HPをご参照ください。
上記で紹介したスキルシェアと比較して、趣味のための内容が多く、個人が提供するクラスがあります。また、企業が独自に開催している教室の宣伝・申し込みプラットフォームとして使われていることも多いようです。
具体的には、個人の自宅で雑学を学んだり、デパートのキッチンで料理の作り方を教わるもの、森の中へのハイキングや、バーでお酒をお飲みながらデッサンをするもの、アメリカらしく銃の使い方を教わるなどの講義が開講されています。
中でも、資格ある講師陣が提供する3〜5回分の講義が1セットのプログラムでは、30万円以上するクラスまであります。一方、行政や会社が提供している製品やサービスの使い方などを教える講座は、無料で提供されているようです。
“coursehorse”ではコース料金の5%分が受講者のポイントとしてたまっていく制度があり、1ポイント1ドルとして、以降のクラスのディスカウントとして使えます。このようにしてリピーターを増やすねらいがあるようです。
わたしは “coursehorse”に登録して授業を受けましたが、講師は博士課程を修了した専門家で、内容は実践的で1回完結型でした。
同じ講師のもとで何回も講義を受けなければならないコースもありますが、多くの講義はわたしが受けたような1回完結型なので、生徒は自分で、さまざまな授業を選ぶことができます。
講師としても活躍できる、すべての人にオープンなスキルシェアサービス
ここまでさまざまなスキルシェアのサービスを紹介してきましたが、どれも基本的には講師をオープンに募集していることがわかりました。
そして、それぞれのクラスの質を担保する制度としてどのサービスにも共通しているのは、生徒からのフィードバックによって、講師が精査されるシステムがあることです。
ここで紹介したものはすべて、先生が生徒に教える、つまり自分のスキルをだれかに伝授するという形式です。
企業が提供しているものは別として、個人で登録している講師は副業として教えていることが大半のようです。個人宅で実施されるものは、仕事後の夜19〜20時以降から始まり、1〜2時間ほどの長さの講義が多いです。
個々のスキルを活かして仕事をする形態には、フリーランス、つまり企業や会社に所属することなく個人で仕事を請け負うタイプも存在します。今後は、フリーランスのスキル活用法についての記事も書いていきたいと思います。
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