グローバル・コミュニケーションスキルのカギはニューヨークに。大切なのは、相手の背景を理解すること

こんにちは!ニューヨークでコリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」が提供する、起業家支援プログラムに参加している増澤望美です。


起業家支援プログラムついては、プレスリリースをご参照ください。

>>2か月間のニューヨーク滞在費が”無料”に。起業を目指す若者にチャンスを。20代での海外起業から9年目、ニューヨークのシェアハウス&Co-living「Crossover」代表取締役 君島和也よりメッセージも


日本でも観光、就労で来られる外国人の方が増えていますね。ビジネスでも外国人の方と関わる機会が多くなってきた昨今、「どのようにコミュニケーションを取ればよいのだろう」と思われている方も多いかもしれません。


人種のるつぼであるニューヨークだからこそ気づいた、グローバル環境下でのコミュニケーションで大切なこと。それはまず、「相手がもつ背景を理解する」ことです。

今回はそう感じるに至ったわたしの実体験エピソードを、いくつかご紹介したいと思います。


日本より強く感じた宗教の影響力。礼拝で歓喜の声をあげ、涙する人たち

ニューヨークに来たならゴスペルを聴こうと思い、教会の礼拝へ見学に行ったところ、衝撃を受けました。

それは、信者の方々が体を揺らしながら歌い、「Hallelujah!」「Thank you!」と神への感謝を表し、泣いている姿。


わたしはそれまで、礼拝は毎週ある習慣のようなものかな、と考えていましたが、その考えは一瞬で覆りました。信者の方にとって、神の存在は偉大であり、教会へ来ることで救われたり、希望を持てたりしているのでしょう。


それぞれの宗教が、人々にとってどのような存在で、どのように影響を与えているのかを知ることは、さまざまな背景をもった人たちを理解する際に必要な要素ではないでしょうか。


隣にありながらまるで別世界!?アッパーイーストサイドとハーレムの見えない境界線

セントラルパークに隣接する、アッパーイーストサイドは由緒あるお金持ちの住む超高級住宅地。そのすぐ上に位置するのはハーレムです。

隣接する土地でありながら感じたのは、目に見えなくても確かに存在している境界線でした。


ハーレムの大通りを歩いていたときのこと。そこからほど近い大きなアパートを指差して言われたのは……


「あそこはプロジェクトと呼ばれる低所得者向けの住宅。ギャングが住んでいるから近づかないで」「この2ブロック先で銃殺があったが、撃ったのは15歳の子だった」


というもの。聞くと、どうやらその辺りの地域では10歳くらいになるとギャングになるスカウトを受けるとのことです。


そしてすぐ目と鼻の先に見える高級住宅地、アッパーイーストサイドの住人がハーレムに足を踏み入れるのは一生に一度あるかないかとのことでした。

日本では道を挟んだ隣のブロックを目にしながらも、訪れることなく一生を終えることがあるでしょうか。

隣同士に住んでいながら一方は「超」がつくお金持ち、一方はギャングが生まれる世界。


その事実を知って「日本では想像できない世界がある。相手の生まれ育った環境や背景も知っておかなければいけない」と強く感じさせられました。


異文化コミュニケーションを円滑に行う秘訣「自分の軸を持ちつつ、相手に歩み寄る」

このプログラムを運営している「Crossover」代表の君島も理事を務める、NPO法人JaNet(ニューヨークで活動する若手、社会人を支援する企業人エグゼクティブのネットワークを構築する団体)の座談会でも、グローバル環境下で働いている方からお話を聞くことができました。


JaNetについて詳しくは公式HPをご参照ください。

>>JaNet


異文化コミュニケーションのポイントは「自分の軸をしっかり持ちつつ、相手へ歩み寄り、理解する姿勢を示す」こと。


その方はニューヨークにあるVC(ベンチャーキャピタル)のERA(Entrepreneurs Roundtable Accelerator)で赴任されていましたが、ある国の方とビジネスを進める中、「自国ではそんなことはしないから、やりたくない」と言われたそうです。


それでも相手の考えを否定することなく、その国の価値観を尊重し理解を示した上で、自分の意見を伝えていくことに努めた、と仰っていました。


「自分の軸を大切にしながら、相手を理解する姿勢をもつ」。それがビジネスを円滑に進める中で、お互いにとってベストな着地点を見つけるスタートになるのではないでしょうか。

わたしもニューヨークに来て、今まで自分が知らなかった事や考えにたくさん触れ、見解が広がりました。

0コメント

  • 1000 / 1000