ネイティブ以上の英語を話す。米国発アプリ「ELSA」の威力と、創業者のアントレプレナー・マインド【前編】

CrossOverのCEO君島です、アメリカならではの「世界のおもしろい起業人」との出会いと気づきをシェアしたいと思います。


今年の5月にお話できた方は、ベトナム生まれの方で、米国留学の卒業後1年で世界に向けたスタートアップ企業の女性CEOです。その事業とは、ネイティブ英語のトレーニング・アシスタント・アプリ「ELSA」。私自身も使って毎日毎日夢中です。昨日よりも今日のネイティブ英語向上を、細かな部分まで進化させてもらってるのを実感します。


このELSAスタートアップはすでにGoogleのA.I.(人工知能)を育成する投資ファンドの「Gradient Ventures」をはじめ、シリコンバレーの複数のVC(ベンチャーキャピタル)から支援を受けて世界展開に進んでいます。


すでにELSAアプリは日本向けも上陸しています。私は「ELSAジャパン」のカントリーマネージャーに就任された安里勇吾氏に紹介をお願いして、ELSAのシリコンバレー本社のVu Van CEOご本人に英語で(突撃)起業インタビューを受けてもらいました。


米国を目指すCrossOverのユーザーの皆様向けに「リモートでも英語ネイティブ発音向上ができる可能性」や、「起業やアントレプレナーとしてのステップ」について、身近な話題になればとして、ご紹介です。


■ネイティブ英語のトレーニング「ELSA」アプリとは

アメリカ以外の国から来たほとんどの人が直面する最大の課題は、アメリカ英語を駆使していかにコミュニティーの中に溶け込むか(コミュニケーションをとるか)、に尽きます。現地の人に自分の考えを共有したり伝えるためには、英語での違和感のないスムーズな会話力を常にレベルアップし続ける必要を感じます。


「ELSA」アプリは普段日本の人が、気づいていないネイティブ英語の発音との「差」を、AI(人工知能)を活用したプログラミングが判別します。そして「あなたの英語」に特化した、個人修正レッスンを提供しています。みなさんも「ディープラーニング」という技術は聞いた事があると思います。ELSAは世界で最もスマートなAIが組み込まれた、私だけのネイティブ・スピーキングのコーチなのです。


☆実際に無料でELSAのスピーキングテストを受けることもできます。下記のリンクからマイクに向かって発音することで、スピーキングレベルをチェックすることができます!

https://elsaspeak.com/web-assessment-test


テスト結果は100点が満点のスコアとして表示されます(私の初回は83点でした)。また、テスト終了後にはテスト結果にあわせて1日10分ほどのパーソナルトレーニングのレッスンが自動的に生成され、毎日受講することができます。

下記がELSAのCEO Vu Vanさんへインタビューでいただいたメッセージです。【前編】と【後編】にてご紹介します。(開示:CrossOverはELSAとの資本や利益関係はありません、純粋にブログ読者の皆さんへの応援インタビューとして受けていただきました。)


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Q: 何がきっかけでアメリカでEdTech(教育 x テクノロジー)のスタートアップを作ろうと思ったのか、ヒントをお聞かせください。


A: 私はアメリカでの留学(スタンフォード大)での経験を通じて、「新しい教育」の存在に大きな興味と情熱が生まれました。私はベトナムで生まれ育って、その後に米国に進んで最先端の教育を受けて、会社勤務も経験してきました。


その経験を通じて、私を変えてくれたのは米国での「新しい教育」のおかげであり、自身で思っている以上に「教育」の分野には過去に考えていなかった新世界やテクノロジーがあると感じました。人の生活や世界の可能性に大きなインパクトをもたらせる何かがある。自身の新世界での経験が、自身の心を動ごかせたようなイメージです。


■教育とテクノロジーの融合

最先端のテクノロジーを知れば知るほど、人とのつながりにおける新しいカタチがある事に気づける。国境を越えた多くの人へ「秘めた自分の可能性を引き出す教育」の提供を目指して、事業を起こしました。私たちの事業は「EdTech(Education Technology)」。世界中の多くの人に、同じような「可能性を引き出す機会」を差し出す事が、教育としての最初のステップです。


Q: 気づきの多かった、アメリカでの「留学時代に一番心がけた事」とは。


A: スタンフォード大学での大学院生に踏み切った2年間は、私の人生の中で最も革命的な経験で、大きな投資の一つでした。その結果、「何でも、できるんだ」という自信と覚悟の姿勢が鍛えられました。これは米国の「競争しつつ、支え合う」環境のおかげであり、その場に飛び込んだ自分の留学の決断には感謝したいくらいです。


私はベトナムで子供の頃から英語を「学校で」たくさん勉強してきました。ところがアメリカに来てみると、ネイティブな英語が流暢に話せないことが、それだけで自分の弱みになってしまう事に気づきました。


■聞き取られない英語が、すべての足かせになって良いか

英語が上手(違和感の無い、ネイティブな話し方)でないと、取り残された感があり、自信が持てず、自分の考えが伝わらないことで「頭が良くない」とすら思われてしまう事もありました。これでは米国に滞在していても、自分の持つ本来の能力が発音だけが足かせとなって、チャンスを得られない状況になってしまう危惧を感じました。


私のようにアジアから米国に来られる方(同様に、英語圏以外から来られる方)は、留学でも仕事でも、私がここで最初に経験した同じようなチャレンジがあると思います。


私はそれこそが「やりがい」として「自分の決めた事」であると心に決めました。「自分自身への挑戦者であること」、と「コミュニケーションの壁を楽しんで向上すること」を心がけました。不思議に米国では心に決めると、その答えが戻ってくる事に気づきます。


【後編】につづく

ELSA CEO VU VANとのインタビューの英文書き起こしはこちらから。

君島和也(ファウンダー/CEO)

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