本場アメリカのJazz(ジャズ)を体験して気づいた極意!ニューヨークで気づいた何ごとも「楽しむ」ことの大切さ

みなさま、こんにちは!ニューヨークでコリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」の起業家支援プログラムで2か月、ニューヨークのジャズバーをはしごしている河野智立です。


いきなりですが、Jazzにどんなイメージがありますか?ソロ、クアンテットから大人数のビックバンド、メローでまったりしたクールからアップビートでハイテンポなビーボップ。

実は、Jazzという音楽自体には厳しく決まったルールがなくて、時代とともに姿を変えてきたアメリカ発祥のアートです。


日本にはジャズ喫茶という、原則私語禁止で静かにジャズを楽しむ独特な文化があります。村上春樹さんも実は昔、東京で「ピーターカット」と言うジャズ喫茶を経営していました。


話をJazz, Jazz Bar, Jazz Clubの発祥地でもあるニューヨークに戻すと、東京とは事情がかなり違います。(もちろん現在では東京にもJazz Barはあります)

今回は観客とミュージシャン両方がYOLO(You Only Live Once)の精神で楽しめるJazzを紹介したいと思います。

ニューヨークにはもちろんBlue NoteやJazz at Lincoln Centerなど格式の高いJazz BarやClubはもちろんありますが、今回はよりアングラでローカルなスポットをご案内します。それでは肩の力を抜いてSwings(スイング)しながらお付き合いください!




Jazzの真骨頂Jam(ジャム)で全員がミュージシャンに。2度とない演奏を楽しむ!

本物のプロJazzミュージシャンは、2度と同じ演奏をくり返さないと言われています。

Jazzには明確なルールはないと言いましたが、Swing(スイング)やImprovisation(即興)など、いくつかコアなスピリッツはあります。


ステージ上で、その日のバンドが即興で演奏するのは何度か見たことありますが、今回自分が訪れたハーレムの地下にある小さなJazz Barには、正真正銘の即興がありました。


当日、夜8時から演奏が始まるとのことで、5分前ほどに入店しましたが、客はほぼ自分たちしかいませんでした。ですが、時間がたつにつれ、つぎつきとお客さんが入ってきて、当日の演奏が終了しそうな時には、ほぼ満席状態でした。

演奏終了後、当日のハウスバンドのリーダーが急に「ここにミュージシャンはいませんか?」と聞いた後、なんとさっきまでお客さんだった方々が続々と手を上げ、自分たち以外全員、なにかしらの楽器ができる方でした!


その後は客側が順番にステージに上がり、「はじめまして!」のメンバーで軽く演奏する内容を打ち合わせした後、その場でJam sessionに入ります。まさに「一期一会」のJazzがくり広げられるのです。

さっきまでチキンを食べていたおじさんも、ジュースしか飲まないお姉さんも、足を怪我したお兄さんまで、パフォーマンスに参加していました。まさにJazzの真骨頂であるImprovisation(即興)を目の前で見ることができて感動しました。




ニューヨーク流のJazzの楽しみ方は人それぞれ!The Fat Cat Musicをおすすめする理由

ニューヨークには昔、ジャズミュージシャンがお客さん向けにClubやBarで演奏した後に、仲間うちで夜どおしお互いの音楽をぶつけ合い、セッションを楽しむ場所が存在したといわれています。

そうした場所ではお客さんを楽しませると言うよりも、「音楽」そしてその「場」を楽しむのが大事と考えられ、そうした少しアンダーグラウンドな場所の存在こそがJazzが音楽として革新できた原動力だと言われています。


そんなミュージシャン自身が楽しみ、観客も各自で楽しむ場所を探し求めたいなら、自分がぜひおすすめしたい場所が、Greenwich Village(グリニチ・ビレッジ)にあるThe Fat Cat Musicです。

こちらのJazz BarはもともとSmallsという別のJazz Clubが閉店中に、仲間たちで楽しめる場所がほしい、ということから始まったようです。

こちらは文字通りアンダーグラウンドなJazz Barで、地下にあります。ただ誰でも120%楽しめるのは間違いありません。


ここで「誰でも楽しめる」の意味を説明したいと思います。

店は地下にあり、ビールはOn Tapで15種類ほどを揃えています。(アメリカの地ビールが多めです)Jazzに関しては毎晩3〜4組演奏される予定でジャンルもそれぞれです。

そしてこの店の1番すばらしいところは「Jazzの楽しみ方を観客に押しつけない」ところです!

実はこちらのお店はJazz Bardであり、演奏のレベルはとても高いにもかかわらず、1度入店したら観客は、おのおの好きに過ごせます。


カウンターではトランプや、さまざまなボードゲームを貸し出していて、店の中にはビリアード、シャッフル、テーブルサッカー、卓球まであり、演奏されているJazzを好きなように感じ、楽しむことができます。

もちろん演奏ステージ前には観客席があり、ガッツリJazzを楽しむこともできます。カジュアルなお店づくりですが、毎回演奏の質は高く、演奏者側も楽しんでいることが伝わってきます


この店のラフな雰囲気の中、本当のJazzあるいは音楽とは全員が好きなように感じ、楽しむことだとなんとなく気づかされた気がします。皆さまもニューヨークにお越しの際は、ぜひ体験してみてください!




Jazzが教えてくれたこと。楽しみ方は人それぞれ!何ごとも1度きりなので楽しもう!

1980年代につくられ、2010年代に流行し、2014年、正式に辞書に収録された”YOLO”(You Only Live Once)という言葉があります。

ニュアンスとして「人生1度きりなので楽しんで冒険しよう!」です。(もちろん他人の迷惑にはならない範囲内で)ニューヨークのJazzはまさに、そんなことを自分に伝えてくれたような気がします


Jamで集まった一夜かぎりの仲間との最高なひと時、そして感じ方・楽しみ方を限定しない空間。Jazzという明確なルールの決まっていない音楽だからこそ、できたことでもあるのでしょうか?


ニューヨークはJazz以外の音楽でもHip-hop, Pop, Rockの名所もあります。気に入った楽しみ方でYOLOな冒険に出かけましょう!何かいいアイデアが、思わぬところに転がっているかもしれません。

0コメント

  • 1000 / 1000