多様な働き方が広がり、Co-livingという生活スタイルが人気を集めています。世界中で住む場所、働く場所を自由に選べる今だからこそ、そのメリットが注目されています。
Co-livingは2013年ごろより派生し、3年ほど前から、急速に広まった生活スタイルです。
今回はニューヨークで9年前からCo-livingサービスCrossoverを展開している、TKNY Management Inc.代表取締役の君島和也に、ニューヨークのCo-living事情や、Crossoverの強みや今後について聞いてきました。
CrossoverのPRを担うitty selection Inc.の星緑がレポートします。
居住者にとって、本当に必要なサービスを提供することが事業成長のカギ
Co-livingという概念がなかった9年前、外国人がニューヨークでアパートを借りること自体のハードルが高かったんですよね。
その課題を解決したかったので、その課題をいち早く解決できる方法を考えたことが、起業のきっかけでした。
Crossoverをローンチした当時から、シェアハウスやCo-livingは、シンプルかつベーシックな住まいを、スピーディーに提供することが重要だと考えてきました。
そこで、既存のアパートに必要な家具を備えつけ、運営面でのルールやガイドラインを設けることで、安心・安全な住まいの提供を実現することにしたんです。
住まいを改装したり、華美な家具を配置したり、というぜいたくはありませんが、そのおかげで初期投資やお客さまへ物件を提供するまでのリードタイムを削減でき、コスト面でもメリットが出せています。
近年Co-livingが注目され、各社さまざまな付加サービスを提供しています。たとえば、居住者同士のコミュニティーづくりのためのイベントを行っていたり、デザイン性のある内装や空間へのこだわりがあったり、とサービスも多様化が進んでいます。
居住者の方にとっては選択肢が増える中、シンプルでベーシックな住まいを求める一定のニーズがあるからこそ、そのニーズにこたえ、事業を成長させつづけられたと思います。
Co-livingとして、そうしたスタイルがひとつのスタンダードになるといいなと思います。
だれでもニューヨークで挑戦できる環境づくりをサポートするCrossover
Crossoverの強みとしては、ニューヨークにきてくれる人にたいして、安心・安全な住まいを短期間の契約で提供できることが挙げられます。
ニューヨークにくる人たちにとって、住まいの契約期間はハードルの1つなんです。
ニューヨークで展開しているCo-living大手の他社では、月額料金は決して安価とはいえず、かつ契約期間が3か月以上など、制約も多いのが実態です。
Crossoverでは、1か月単位での契約を可能にすることで利用のハードルを下げ、ひとりでも多くの方に利用いただけるようにしています。
日本を含むいくつかの国は、90日間、つまり約3か月間はビザがなくてもアメリカに滞在できるという制度があるので、3か月以内で契約をしたい、というお客さまが多くいらっしゃいます。
ニューヨークで挑戦したい、という目的をもったすべての人にたいして、限られた費用・期間でも、ニューヨークという街の魅力を感じていただき、自身の可能性を追求してもらうための環境づくりを、サポートしていきたいですね。
これまでのノウハウを生かし、世界各国で挑戦する人の後押しをしたい
事業として「海外で挑戦する人を応援する」というビジョンがあるので、今後はニューヨークだけではなく、世界中で挑戦する人たちのサポートをしていきたいです。
海外で挑戦をする人たちが求めるものは、多少の差こそあるものの似ていると考えています。たとえば、生活のベースとなる快適な住まいの確保や、信頼できる仲間、コミュニティーの存在などです。
Crossoverではニューヨークでの住まいの提供に加えて、人脈をつくるためのイベントの紹介や、そのような場で人脈をふやすコツなど、ソフト面でのサポートも行っています。
これはせっかくニューヨークにきてくれたなら、魅力的な人との出会い、街としての魅力をより多くの人に伝えたい、という僕の想いがベースとなっています。
これまでCrossoverはニューヨークで挑戦する人たちにたいしてサポートを行ってきました。その中で考えたのは、海外で挑戦する人がぶつかる壁には共通項があり、その解決方法も同様なのでは、ということです。
今後はこれまで培ったノウハウをもとに、ニューヨークだけでなく、世界各国でサービスを展開したいと考えています。
Co-livingはますます広がり、利用する人にとっては選択肢が増えていくと思います。Crossoverとしてこれまで行ってきた、「お客さまにとってほんとうに必要なサービスを提供できること」を強みに、海外で挑戦するすべての人にたいして、その挑戦を後押しするパートナーでありたいですね。
(話し手:Crossover 君島和也 / 執筆:itty selection 星緑)
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